農作業事故を防ぎましょう!

更新日:2023年03月10日

今年も4月1日から5月31日まで、県内全域で春の農作業安全確認運動が行われます。

農業の就業人口当たりの死亡者数は全産業中でも最多となっています。春は、耕うんや田植など、農業機械の利用が多い時期です。基本的な注意事項を確認し、定期的な点検のもと機械を正しく使うなど、事故の原因を一つ一つ取り除き、農作業事故ゼロを目指しましょう。

 

農林水産省の調査データによると、農業従事者が減少しているにもかかわらず、毎年年間300人前後が農作業中の事故で亡くなっています。

令和3年の全国の農作業中の死亡事故は242件で、特に、65歳以上の高齢者が84.7%を占めていました。

 

農作業事故の多くは単純なミスによるものであり、十分注意することで防ぐことができます。

次の基本的な注意事項を確認し、農作業事故ゼロを目指しましょう。

 

1 安全キャブ・フレームのあるトラクターを使用しましょう

トラクターの転落・転倒による死亡事故の多くは、安全キャブ・フレームのないトラクターで発生しています。こうしたリスクを理解し、機械の導入をしましょう。

2 シートベルト・ヘルメットを着用しましょう

安全キャブ・フレームが装着されたトラクターでもシートベルトを着用しなければ、安全キャブ・フレームにより確保される安全域の中に固定されないため、転落・転倒した際に身体を守ることはできません。

農作業中の死亡事故において、要因別に見ると、トラクター等における転落・転倒が最多となっています。シートベルト着用の有無で死亡者数は大きく異なります。(別添チラシ参照)トラクターに乗るときには、シートベルトの着用を徹底しましょう。

また、転倒、転落、落下物、飛散物等の危険性がある作業や道路走行の際には、ヘルメット等の保護具を着用して頭部の傷害を防止しましょう。

3 農業機械の管理・利用は適切に行いましょう

毎日の作業前には、必ず日常点検を実施しましょう。

また、定期的に整備工場での整備を行いましょう。

4 適度な休息をとりましょう

長時間労働は、注意力を低下させて事故を発生させる要因となります。適度な休息をとり、心身ともに健康な状態で作業を行いましょう。

5 周りの農業者と声をかけあいましょう

機械を利用する際は、周りの安全確認のためにも複数人で作業することが望ましいです。やむを得ず、1人で作業する場合もあるので、周りで農作業をしていて危険と感じることがあれば、躊躇(ちゅうちょ)せず、声をかけましょう。

また、日頃から声をかけあいコミニュケーションを図ることで、様々なトラブルを防ぐことができます。自分も周りの人も守るため、声をかけあいながら作業しましょう。

公道を走る場合

公道での事故は、大きく分けると単独事故追突事故の2種類があります。

<単独事故>

  • 運転操作ミスや道路環境が悪いことにより、田畑や用水路等への転落
  • 重心位置が高いため、傾斜等でバランスを崩して横転
  • 傾斜地等に停めた農機が自然に動き始め、ひかれる事故

<追突事故>

夜間やトンネル内等で、後続車から発見されにくく追突 される

公道では次の点を徹底しましょう!

1 ブレーキ連結の確認

左右のブレーキが連結されていないと、ブレーキを踏んだときに急旋回して転落、横転する事故につながるおそれがあります。

2 ランプ類や低速車マーク等の取り付け

一般車両との接触や追突を防ぐためには早めに気づいてもらうことが大切です。付属の作業機等を装着している場合は、農機本体のランプが見えなくなっている場合もあります。ランプの増設や反射材の設置等により、自分の身を守りましょう。

 

なお、幅1.7メートルを超える直装式作業機を装着して公道を走行する場合、大型特殊免許(「農耕車に限る」を含む)が必要です

 

↓ 農作業を安全に行うためにチェックしてみましょう!↓

 

 

万が一に備え、労災保険に加入しましょう!

事故が起こってしまった場合は、産業振興課にご連絡ください!

事故を減らすためには、事故状況等を分析することが重要です。

重大事故であるかに限らず、単独事故であっても人的被害(ケガ等)を伴う事故が発生した場合には、情報提供のご協力をお願いします。

農作業中の熱中症に注意しましょう!

農作業中の熱中症による死亡事故は日中の最高気温が30度を超える日が多い7月~8月に多い傾向がありますが、5月頃であってもビニールハウス内等においては死亡事故が発生しています。

直近である令和元年のデータでは、全国で29名の尊い命が農作業中の熱中症により、失われました。これは、平成30年の43名に次ぐ調査以降2番目に多い死亡者数であり、近年増加傾向にあります。(農林水産省調べ)

農作業中の熱中症死亡者数の推移

以下の点に十分注意して、熱中症を予防しましょう。

<夏の農作業で心がけること>

  1. 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう
  2. 作業前・作業中の水分補給、こまめな休憩をとりましょう
  3. 熱中症予防グッズを活用しましょう
  4. 単独作業を避けましょう
  5. 高温多湿の環境を避けましょう

<熱中症が疑われる場合の処置>

  1. 暑い環境で次のような体調不良の症状がみられたら、すぐに作業を中断しましょう
  • 手足がしびれる、冷たい
  • 汗をかかない、体が熱い
  • めまい、吐き気がする
  • 意識の障害がある
  • 体がだるい
  • ズキンスキンとする頭痛がある
  • まっすぐに歩けない
  1. 応急処置を行いましょう
  • 涼しい環境へ避難しましょう
  • 服をゆるめて風通しをよくしましょう
  • 水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう(脇の下、両側の首筋、足の付け根を冷やすと効果的です)
  • 水分、塩分を補給しましょう
  1. 病院で手当を受けましょう
  • 意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状がよくならない場合は、すぐに病院で手当をうけるようにしてください

<農林水産省「MAFFアプリ」について>

農林水産省が提供するスマートフォン向けのアプリ「MAFFアプリ」では、熱中症警戒アラート発出地域に在住するアプリ登録者に対し、プッシュ通知で警告をお伝えします。アプリのダウンロード及び登録方法は、以下の農林水産省ホームページから御確認ください。

農林水産省HP(MAFFアプリについて)

 https://www.maff.go.jp/j/kanbo/maff-app.html

 

鳥獣被害対策に電気柵を設置している方へ

事故を防止するため、次の点を定期的に確認しましょう。

  1. 見えやすい場所へ危険表示がされているか
  2. 電気柵用の電源装置を使用しているか
  3. 30V以上の電源を使用する場合は漏電遮断器を設置しているか
  4. 容易に開閉できる場所へ専用のスイッチを設置しているか

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農業水産振興係

〒431-0492
静岡県湖西市吉美3268番地
電話番号:053-576-1216 ファクス番号:053-576-1115
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