新居跨線橋の撤去について

更新日:2024年11月29日

1.撤去に至る経緯について

新居跨線橋は昭和43年に浜名湖ボートレース企業団により競艇来場者のための道路として建設し、その後一般車両の交通量も増加していたことから、企業団と旧新居町との協議により旧新居町が公道として昭和62年に道路認定を行いました。現在、新居跨線橋の維持・管理に要する費用は橋の所有者である企業団にて負担しています。令和3年に企業団は、競艇来場者の減少と老朽化のため、新居跨線橋撤去の意向を示しましたが、地元自治会の存続要望もあり、湖西市は新居跨線橋を撤去した場合の周辺道路への影響を把握し、必要性を確認するため交通量調査等を実施しました。検証の結果新居跨線橋を撤去しても、競艇周辺道路などにおいて大きな交通混雑の発生は確認されませんでした。また、新居跨線橋を存続する場合は、多額の維持・管理に要する費用が今後必要となることから、新居跨線橋を撤去する企業団の意向を受け入れることになりました。

2.令和5年度実施交通量調査の結果について

令和5年度実施した交通量調査の結果では、令和5年9月の(都)大倉戸茶屋松線(通称:バッテリーロード)の開通により、競艇場周辺道路の交通量はバッテリーロード開通前と比較すると減少しており、新居市街地を通行していた一部の車がバッテリーロードへ交通転換された傾向が確認できました。そのことから、新居跨線橋の撤去後は新居関所交差点の交通量が増えて混雑度は増すが、基準値の上限は上回らない結果となりました。また、将来的にバッテリーロードが新幹線の北側へ延伸された後には、バッテリーロードや浜名バイパスを利用する交通網へ転換されることから、競艇場周辺市道や国道301号の交通量が更に減少し、新居関所交差点の混雑度は現在と同程度に戻るとの結果となりました。

・バッテリーロード開通効果の検証

・道路整備の現状と計画

・新居関所交差点の混雑度の推移

※上限値0.9とは交差点を通過するのに2回程度の信号待ちが発生する交差点混雑状況

3.新居跨線橋を存続させる場合の費用について

湖西市と企業団の協議により、新居跨線橋を存続させる場合、競艇周辺の道路・橋梁の維持・管理に要する費用は全て湖西市が負担することとなります。

【企業団管理道路・橋梁の内訳】

道路延長:約6.3km,橋梁数:8橋

耐震補強・補修費:30億円(R7~R16)

維持修繕費:3,700万円(年間)

※新居跨線橋撤去費用:約50億円

4.新居跨線橋存続の判断について

新居跨線橋の存続を判断するため「交通への影響」「経済性」の2点を評価項目として設定しました。

「交通への影響」

存続の場合:現在の交通状況と変わらない ⇒ 評価は「△」

撤去の場合:新居跨線橋撤去後に新居関所交差点の混雑度が増加する(上限値である0.9以下)が、バッテリーロード延伸後は現在の状況と同等に戻る ⇒ 評価は「△」

「経済性」

競艇周辺の道路・橋梁の維持・管理に要する費用について

存続の場合:湖西市が全て負担 ⇒ 評価は「×」

撤去の場合:企業団が引き続き負担 ⇒ 評価は「〇」

【総合評価】

「交通への影響」の評価では撤去の場合でも混雑度は上限値を上回らず、更に道路整備を将来的に進めることで現在の状況と同等まで戻ることから、存続の場合と大きな差はありませんでした。

「経済性」の評価では存続の場合に湖西市が莫大な費用を負担することになり、湖西市が所有する他の道路・橋梁の維持管理事業への影響が想定されます。

以上のことから総合的に勘案して、新居跨線橋は撤去することが合理的だと判断しました。

5.今後のスケジュールについて

令和8年3月頃より、新居跨線橋の通行止め措置を行い、令和8年度から新居跨線橋撤去工事を進めていく予定です。

6.説明会の開催結果について

新居跨線橋撤去今後の方針についての説明会を以下のとおり実施しました。 

開催日 会場 参加人数
令和6年10月30日(水曜日)

新居地域センター3階大ホール

25人
令和4年8月27日(土曜日)

新居地域センター3階大ホール

27人

 

7.新居跨線橋[位置図]

この記事に関するお問い合わせ先

土木課 企画係

〒431-0492
静岡県湖西市吉美3268番地
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