秀吉公ゆかりの白須賀名物「柏餅(勝和餅)」

更新日:2022年04月28日

端午の節句といえば柏餅。東海道・白須賀宿(湖西市)あたりが発祥という説があります。かつて豊臣秀吉が気に入って「勝和餅(かちわもち)」と呼ばせた逸話が残り、江戸時代の道中記や浮世絵にも白須賀名物としてが度々登場します。

秀吉公と勝和餅の逸話

柏餅

天正18(1950)年、豊臣秀吉が小田原へ合戦に進発した時、白須賀宿の西隣の境宿の「猿が番場(さるがばんば)」と呼ばれる場所にある茶屋に立ち寄りました。この茶屋の老夫婦がそてつの餡の入った柏餅を秀吉公に振る舞ったところ、「これはうまい」と言って大そう喜ばれました。

秀吉公はこの合戦で北条氏を打ち破り、大阪へ帰る途中、再びここへ立ち寄り、上機嫌にて「これは大変縁起の良い餅じゃ。今よりこの餅を『猿がばばの勝和餅(かちわもち)』と申すべし」と言って、褒美を与えました。

その後、「勝和餅」は宿場の名物として広まったと言われています。

【参考文献】「湖西風土記文庫―振り返る―」平成14年湖西市発行

浮世絵にも描かれる名物

江戸時代中期以降の道中記には、猿が番場の名物として柏餅が紹介されており、葛飾北斎が1800年ごろに東海道を描いた浮世絵の白須賀宿の場面にも、柏餅を作る茶屋の様子が見られます。

北斎浮世絵(柏餅)1

葛飾北斎画(新居関所史料館蔵)

北斎浮世絵(柏餅)2

葛飾北斎画(新居関所史料館蔵)

勝和餅の歴史を広める活動

20220429勝和餅イベントの様子

2022年4月 白須賀・東伝馬公会堂にて行われた勝和餅イベント

現在では、白須賀宿周辺で柏餅を売る店はなくなってしまいましたが、2022年4月には、「勝和餅」を広める活動をしている株式会社丸八製菓(豊橋市)が白須賀で柏餅500個を無料配布するイベントを行い、地元住民など多くの人が訪れました。これからも積極的に白須賀での販売などを行っていく予定とのことで、地域の活性化が期待されます。

勝和餅の歴史をもっと知りたい人は

おんやど白須賀

おんやど白須賀(白須賀宿歴史拠点施設)

白須賀宿の歴史と文化に関する知識を広め、資料の保存と活用を図る施設「おんやど白須賀」には、豊臣秀吉と勝和餅の逸話が書かれた古文書「柏餅由来」の写しや、「猿が番場の勝和餅」の話が登場するこの地域の民話や逸話の本などが展示されています。

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