新居宿の秋葉灯籠について

更新日:2023年10月05日

秋葉信仰と新居宿

浜松市春野町に所在する秋葉山とその祭神である秋葉三尺坊は、古くから武運・火防の神として著名でした。江戸時代に入り都市部に木造家屋が密集するようになると、各地で火事が頻発したため、火防の神を祀る秋葉山がそれまで以上に広く民衆に信仰されるようになります。「秋葉灯籠」は、人々の秋葉信仰の象徴であり、町中や寺社、街道沿いに数多く建てられました。

木造住居が密集していた新居宿でも、江戸時代以降たびたび火事が発生していたため、人々は火防の効果を期待して秋葉灯篭を建立しました。現在、新居宿内では6基の秋葉灯籠が現存しており、人々の秋葉信仰の様子を垣間見ることが出来ます。それぞれ作られた時代や形が異なるため、どのような違いがあるか、ぜひ現地で見比べてみてください。

新居宿内の秋葉灯籠

新居宿周辺の秋葉灯籠位置図 ※地理院地図(maps.gsi.go.jp)を加工して作成

1.俵町の秋葉灯籠
小松楼まちづくり交流館の正面に所在しています。夜になると灯明が灯され、幻想的な雰囲気を醸し出します。

2.仲町の秋葉灯籠
諏訪神社の入口に所在しています。笠の部分が比較的大きいのが特徴です。

3.船町の秋葉灯籠
新居関所の船囲い場付近に所在しています。静岡県西部で最大級の大きさを誇る「鞘堂(さやどう)※」に収められています。

※灯籠を保護するための建物

4.上田町の秋葉灯籠
上田町ポケットパークに所在しています。各部の大きさのバランスが良く、整った形をしています。

5.高見町の秋葉灯籠
旧東海道の沿線に所在しています。全体的にずっしりとしたプロポーションをしており、石材には砂岩が利用されています。

6.浜名橋の秋葉灯籠
浜名橋西側に所在しています。細身・小型の灯籠で昭和期に建立されました。新居宿内に所在する秋葉灯籠の中では最も新しいものです。

新居宿の6基以外にも、新居町中之郷、新居町浜名、入出、神座、新所、梅田、太田、境宿、利木、大知波の各地区に計12基の秋葉灯篭が所在しています。ぜひ探してみてください。

「秋葉信仰と街道」がしずおか遺産に認定!

令和5年1月24日に「秋葉信仰と街道」がしずおか遺産に認定され、県西部に所在する、秋葉山に関連する多くの文化財が、しずおか遺産のストーリーの構成文化財に認定されました。
湖西市からは新居宿に所在する「旧東海道新居宿」および「船町の鞘堂」がストーリーの構成文化財の認定を受けています。

詳細はしずおか遺産のウェブサイト(下記URL)をご参照ください。http://www.pref.shizuoka.jp/kensei/introduction/soshiki/1002057/1041008/1050362.html

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〒431-0492
静岡県湖西市吉美3268
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