横枕古墳について
横枕古墳は湖西市の歴史を考えるうえで重要な遺跡です。また、湖西市内で保存・公開がされている数少ない古墳でもあります。このように、湖西市にとって貴重な横枕古墳を後世へ確実に残していくために、令和6年3月に湖西市の文化財に指定しました。
横枕古墳(よこまくらこふん)の概要
横枕古墳は、湖西運動公園内に保存されている、直径10m程の小型の円墳(円形の古墳)です。昭和58年(1983)に運動公園の建設の際に見つかり、湖西市によって発掘調査が行われました。
発掘調査では、石室(亡くなった人を納める部屋)の一部と、周囲に散乱した石材が見つかりました。石室は無袖(むそで)と呼ばれる形をしており、古墳の周囲には範囲を区画するための溝が彫られていました。なお、発掘された際には天井はありませんでしたが、築かれた当初は巨大な石で天井に蓋がされていました。
発掘調査後は散乱した石材の一部を新たに積みなおし、できる限り復元したうえで、湖西運動公園内に保存しました。
発掘調査の際には、7世紀中頃(飛鳥時代)の須恵器(すえき)や小刀、耳環(じかん、耳輪のこと。)が出土しました。7世紀中頃は、湖西窯跡群が栄えた時期です。横枕古墳は湖西窯跡群の一角にあるため、古墳に埋葬された人は湖西窯跡群の生産に深く関わった人物であると考えられます。
発掘調査時の横枕古墳

全体像

石室内の須恵器

横穴式石室
見学について
住所:湖西市吉美830-1(湖西運動公園)
※湖西運動公園内の児童広場の奥にあります。
駐車場:あり
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文化観光課 文化係
〒431-0492
静岡県湖西市吉美3268
電話番号:053-576-1140 ファクス番号:053-576-4876
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更新日:2024年09月12日