マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう
今年県内7例目の「日本紅斑熱」患者が発生しました
湖西市在住の70歳代女性が、9月20日頃に発熱、発疹が現れ、10月5日に医療機関を受診しました。ダニが媒介する感染症の疑いがあるため、検査を行ったところ、10月8日に日本紅斑熱であることが確認されました。
患者は、発症する2日前に自宅近くの畑で作業されており、ダニに咬まれた自覚はありませんでしたが、診察で左脇にダニの刺し口が確認されていることから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニに咬まれたことで感染したと推定されています。10月9日現在、患者は入院加療中で、快方に向かっています。
1 日本紅斑熱とは
(1)感染経路
日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニ咬まれることで感染します。
人から人へ感染して広がることはありません。
(2)症状
マダニに咬まれてから2~8日で、発熱、発疹が現れ、重症化すると死に至ることもあり
ます。
2 予防方法
(1)マダニに咬まれないようにしましょう
・特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
・レジャーや農作業などで、野山や草むら、畑などに入る場合は、耳を覆う帽子、首に巻
くタオル、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
・マダニ用に市販されている忌避剤はありますが、マダニの付着を完全に防ぐことは、で
きませんので、他の防護手段と組み合わせて対策しましょう。
(2)屋外活動後は、マダニに咬まれていないか確認しましょう
・マダニに咬まれた場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。
・発熱、発疹の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性
があることを医師に伝えましょう。
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更新日:2020年10月12日