教育長の活動

湖西市教育長 松山 淳
令和5年6月に策定された国の教育振興基本計画では、「これからの社会を展望したとき、教育こそが社会をけん引する駆動力の中核を担っている営み」であり、「将来の予測が困難な時代において、一人一人の豊かで幸せな人生と社会の継続的な発展を実現するために教育の役割はますます高まっている」と記されています。
全国的に不登校やいじめなどコロナ禍や社会構造の変化を背景として、子供たちが抱える困難が多様化・複雑化しています。これは湖西市においても同様の状況です。これからの学校では、一人一人の子供が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開くことができるようになることが重要だと考えます。
湖西市では、子供たちの学習に対する前向きな姿勢や素直さを基盤にして、教師とともに友達と高め合い成長する子供たちが育っています。これは、学習指導と生徒指導が両輪となってモラルの高い授業づくりを積み重ねてきたことによります。加えて熱心な部活動への取組も重要な役割を果たしてきました。
また、地域・保護者の皆様の期待と支援を受け、各校が地域と連携した特色ある教育活動を積極的に展開しています。これにより、ふるさとに学び、ふるさとを知り、ふるさとに応える子供たちが育っています。
過去から現在まで続いている湖西市の教育の成果を継承していきます。そのうえで、これからの社会を生きる子供たちにとって必要な内容にバージョンアップを図っていきます。未来を見据えるとともに、足元の課題をしっかりと見つめ、湖西市の教育行政を進めていきたいと考えています。
大切にしたいもの
未来の湖西を創る“ひと”づくり
第2次湖西市教育振興基本計画の基本理念とし、湖西市の教育が目指すべき方向性です。「今日」よりも「明日」、「明日」から「未来」へと、先を見据えて着実につないでいく思いを込めています。「未来の湖西を創る“ひと”」とは、「やさしく、たくましく、こころざしのある“ひと”」です。このような“ひと”が、かならず未来の湖西を創ってくれると信じています。
主体的・対話的で深い学び
義務教育の学習指導要領で目指していることは、3つの柱で示される資質・能力「学びに向かう力、人間性等」「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」の育成です。そのためには、「主体的・対話的で深い学び」の視点で授業をよりよくしていくことが大切です。ICT環境を最大限活用して「個別最適な学び」と子供たちの多様な個性を生かす「協働的な学び」を一体的に充実していくことでその実現につとめます。
挑戦と失敗
令和6年10月30日の豊田佐吉翁顕彰祭で「豊田章男会長」は、あいさつの中で、「たくさん挑戦し、たくさん失敗して、自分だけの道を見つけてください。」「他の人と同じである必要はありません。その方が未来はおもしろくなる。」と述べられました。
失敗は挑戦した証です。自信をもって失敗できる環境、挑戦を認め合える環境、何度もやり直せる環境を大切にしていきたいと考えます。
「家族内・親同士・地域内のつながり」
令和6年3月に、湖西市社会教育委員会から「生涯学習推進に向けた提言」をいただきました。<キーワード>は「家族内・親同士・地域内のつながり」です。生涯学習の推進が、一人一人と地域との「つながり」を強化し、「生きがい」や「地域の子どもは地域で育てる」風土が将来的に継続する社会を目指します。
今後も「第6次湖西市総合計画」に基づいて、教育分野を推進するために作成された湖西市教育振興基本計画にある「未来の湖西を創る“ひと”づくり」のために尽力してまいりますので、よろしくお願いします。
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更新日:2025年04月01日