豊田佐吉(とよださきち)

更新日:2021年12月09日

豊田佐吉は、日本で最初の木製動力織機を発明するなど、生涯を通じて数多くの発明を残し、また、豊田紡織(現トヨタ紡織)、豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)などを創業したトヨタグループの創始者です。佐吉の功績は、その後の日本の機械産業の発展・近代化に大きく貢献しています。

市では、これらの功績を称え、毎年命日の10月30日に佐吉翁の「報恩・創造」の精神を顕彰すべく「豊田佐吉顕彰祭」を執り行っています。

豊田佐吉の肖像画

豊田  佐吉(肖像画)

略歴

生    誕

1867年3月19日(慶応3年2月14日)

出生地

遠江国敷知郡山口村(現静岡県湖西市山口)

死    没

1930年10月30日(63歳没)

主な功績

  • 発明特許84件、外国特許35件、実用新案35件
  • 主な発明品は、豊田式木製人力織機、無停止杼換式自動織機(G型自動織機)など。

紹介動画「豊田佐吉の生涯と功績」

年表

豊田佐吉の年表
西暦 年号 主なことがら
1867年 慶応3年
  • 2月14日、現在の静岡県湖西市山口に生まれる。
1890年 明治23年
  • 東京の内国勧業博覧会を見学。
  • 「豊田式木製人力織機」を発明。
1894年 明治27年
  • 「糸繰返機」を発明。
1896年 明治29年
  • 「木鉄混製動力織機」を発明。
1897年 明治30年
  • 乙川綿布を設立。動力織機の操業を開始。
1899年 明治32年
  • 井桁(いげた)商会を設立。
1901年 明治34年
  • たて糸送り出し装置を発明。
1902年 明治35年
  • 豊田商会を設立。
  • 「木鉄混製動力織機」が好評、フル生産が続く。
1904年 明治37年
  • 「管換え式自動織機」を発明。
1906年 明治39年
  • 「環状織機」を発明。
1909年 明治42年
  • 自動ひ換え装置を発明。
1910年 明治43年
  • アメリカ、ヨーロッパを視察。
1911年 明治44年
  • 豊田自動織布工場を設立。
1912年 明治45年
  • 藍綬褒章を受章。
1918年 大正7年
  • 豊田紡織株式会社を設立。
1921年 大正10年
  • 上海に豊田紡織廠を設立。
1924年 大正13年
  • 二度目の藍綬褒章(飾版)を受章。
  • 「無停止ひ換え自動織機(G型)」を完成。
1925年 大正14年
  • 帝国発明協会へ蓄電池の発明懸賞金、100万円を寄附。
1926年 大正15年
  • 株式会社豊田自動織機製作所を設立。
  • 帝国発明協会から恩賜記念賞を受賞。
1927年 昭和2年
  • 勲三等瑞宝章を受章。
  • 名古屋離宮で天皇陛下に単独拝謁。
1929年 昭和4年
  • イギリスのプラット社へ自動織機の特許を譲渡。
1930年 昭和5年
  • 10月30日、病気のため死去。
  • 従五位に叙せられる。
1985年 昭和60年
  • 工業所有権制度100周年を記念し、「日本の偉大なる発明者10人」に選ばれ、政府から特別顕彰される。

発明した主な織機

豊田式木製人力織機の画像

豊田式木製人力織機(豊田佐吉記念館展示)

G型自動織機の写真

無停止杼換式豊田自動織機(G型自動織機)

発明した織機の数々
豊田式木製人力織機 明治23年
(1890年)
佐吉が発明した最初の織機です。それまで両手で織っていたものを、片手でおさを前後させるだけで、シャトルも左右に走るように改良し、4~5割も速く織れるようにしました。
糸繰返機 明治27年
(1894年)
これまでの手回し式を足踏み式に改良。能率を2~3倍も向上させることができ、大変好評を得ました。これで以後の動力織機の開発費を生み出しました。さらに佐吉は、動力式のものもつくりました。
木鉄混製動力織機 明治29年
(1896年)
佐吉が発明を志した当初から目指した、日本で最初の動力織機です。1人で3~4台も運転できて生産性が20倍も上がり、そのうえ織物の品質も非常に良く、大変好評を博しました。
三九式木鉄混製動力織機 明治39年
(1906年)
厚地物も織れるように、たて糸送り出し装置、よこ打ち装置などの発明・改良を加え、さらに堅ろうにして、汎用性と能率の向上を図りました。そのうえ安価でもあったので、注文が殺到しました。
環状織機 明治39年
(1906年)
発明の究極目的として心血を注いだもので、シャトルを円運動させる前人未到のきわめて理想的な織機です。佐吉はこの環状織機の実用化をみることなく亡くなりました。
L式鉄製動力織機 明治42年
(1909年)
織布業の大規模工業化を実現する一層堅ろうで能率の高い織機を作るため、佐吉は率先してその鉄製化を図りました。こうした鉄製化の推進は、日本の機械工業の発展に大きく貢献しました。
N式広幅動力織機 大正3年
(1914年)
海外からの綿布需要の増大により、従来開発してきた広幅織機に、たて糸切断停止装置など多くの改良を加えて完成させました。この織機がG型自動織機の基になっています。
G型自動織機 大正13年
(1924年)
佐吉が世界で初めて完成させた無停止ひ換え式自動織機です。機械の運転を止めずによこ糸を自動的に補給するこの発明は、世界に認められ、当時のトップメーカーであったイギリスのプラット社へ100万円で特許権を譲渡しました。これを資金に国産自動車の研究開発が進められました。

関連ページ

豊田佐吉記念館

豊田佐吉記念館の写真

豊田佐吉の生家

1988年10月30日、豊田佐吉生誕120年を記念してオープンしました。 
佐吉の生家を中心に、佐吉が発明した数々の織機やゆかりの品々を展示しています。
自動織機の発明にとどまらず、自動車をはじめとする日本の産業の発展に努力した、佐吉の志、情熱を感じ、親しんでいただけます。

詳しくは、下記リンク(外部ページに飛びます。)をご覧ください。

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ものがたり絵本の見本
日めくりカレンダー見本写真

佐吉の生涯や功績に触れてみませんか?詳細は下記リンクをご覧ください。

湖西少年少女発明クラブ

豊田佐吉の「報恩・創造」の精神を引き継ぎ、学校では体験できない「ものづくりの楽しさを学ぶこと」を最大の目的とし、想像力豊かな子どもたちを育成しています。詳しくは下記リンクをご覧ください。

豊田佐吉翁記念奨学金制度

昭和42年に豊田佐吉の生誕100年を記念して設けられた制度です。将来の湖西市を支える人材育成を目的に、経済的理由によって就学が困難な学生を支援しています。詳しくは下記リンクをご覧ください。

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